2010年5月7日金曜日
擬似霊界が好きな現代ビト(その1)
多人数同時参加型オンラインゲーム(MMORPG=Massively Multiplayer Online Role-Playing Game )をする人は今では相当な数がいると思われる。ネトゲ廃人などという言葉もあり、ゲーム依存による死者や育児放棄の事例など、オンラインゲームが先行する韓国や中国などでも問題になっており日本でも中毒症状を呈している人達がいるだろう。ネット社会が同時世界的に拡張発展する中で普遍的な問題になってきていると思われる。それほどまでにのめり込める理由は何であろう?その一つに仮想現実(バーチャル)の世界ではオンラインで繋がってさえいれば時間や空間を超えてゲーム内で一緒にパーティを組んだり、会話(チャット)を楽しむことが出来ることが上げられる。二つ目にゲーム内でのヒトガタ=人形(アバター)を使って実際の性別・容姿・年齢に関係なく、もちろん学歴や職業・社会的地位も関係なくゲームに参加できるという仮想平等性ということも上げられるかもしれない。3つ目としてパチプロみたいにゲーム内仮想通貨の現金化(リアルマネートレード=RMT)で実生活を送っている人もいることだろう。時空の関係でいえば国内専用サーバのゲームであれば例えば九州、北海道、広島でゲームをやっている人がゲーム内の冬景色を背景に「今日は寒いね」と会話しても実際の寒さの度合いはかなり違う。海外サーバのオンラインゲームなどではそれに加えて時差が生じるのでゲームを終了する挨拶で「good night!」が適切かどうかということもある。現実世界で挨拶の基本である空模様を見ての天気の話や時間や時候(北・南半球の違い)の挨拶が通用しないというのもオンラインゲームならではの現象だ。世界各国の人間が時差を超えてゲーム内で遊んでいる。言語においては英語を使う人が多いがチャット画面の文字を追っても何語か良くわからないことも多い。略語やアングラ語も多いので尚更だ。同一の仮想空間内に実際には地球上のあちこちにいる人間が同時に集まる状況というのはネット社会が現れる前にはありえなかった。
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