2010年6月2日水曜日

擬似霊界が好きな現代ビト(その2)

ネット利用の際の時空間のあり方は霊界における時空のあり方に少しだけ似ている。霊界においては時間や空間は簡単に越えることが出来る。思考や想起といったことを思い浮かべると頭の中で人間は過去を思い出すことも出来るし漠然と未来を想うことも出来る。これらの現象自体が霊界と密接な関係にある。普通の人間であれば睡眠中に身体を離れたアストラル体や自我が何らかの体験を得ること(目覚めればすべて忘れている。)もあるし夢で印象的なシーンに出会うこともあるだろう。しかし、これらの現象はどちらかというと漠とした曖昧模糊とした状態であることが多い。まれにある種の能力を持った人間(大抵はかなりの修行が必要だが)は覚醒した意識を保持したまま、あちこちの世界を行き来することが出来るだろう。現代社会においてはそんなことを話したところで頭がおかしい人と思われるか?新興宗教の教祖になるかといったとこだろう。それが今やネット接続料さえ払えば修行もなしに仮想世界で時間と空間を超えることが出来るのである。この「修行も無し」にという所がミソなのである。この手の修行の基本は己を律するところにあり、倫理面や道徳面で求められるレベルも非常に高いものがある。これはお金に換え難くその境地に到達するまでの道程は人それぞれ個別に違う。つまりネット中毒の問題はお金を払うことで機械や装置を手に入れ、ネットに繋ぐことさえ出来れば、己を律すること(鍛錬・修行)を棚上げにして即、擬似的な霊界体験をすることが出来た結果生じた現象だとも言える。

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